【iOS app】Cubasisが3.4にアップデート。その新機能を紹介
![公式サイトよりCubasis3.4の新機能のトップ画像](http://curry-with-guitar.net/wp-content/uploads/2022/02/633827AA-7F0B-48A8-B8F2-0F2AB47A36E1-1024x680.jpeg)
2022年2月6日、iOSアプリの「Cubasis 3」のバージョンが3.4にアップしました。
この記事では、アップデート後の新機能について紹介していきます。
3つの新機能を追加
追加された新機能は大きく分けて3つあります。
- Ableton Linkに対応
- 同機能対応デバイス間でテンポや再生停止の同期が可能になった。
- MIDIレコーディング機能の強化
- キーボード上にコードボタン(和音を編集可能)
- トラック上のイベントを長押しすると自動的にロケーターを設定可能
- MIDIのタイムストレッチができるようになった。
- 作業状態の再現
- プロジェクトを終了させた時のエディターのズームレベル、オーディオやMIDIイベントの位置などを状況として再現して、アレンジャー(メインエリア)やミキサー、セットアップなどの状況も再現するようになった。
順に説明していきます。
Ableton Linkに対応
Linkは、Abletonが開発した技術の名前です。Linkを使用すると、ローカルネットワーク上にある複数のLink対応アプリケーションを同期させることができます。
「Linkの特徴と機能に関するよくあるご質問」より引用
対応しているソフトウェア間で、テンポや再生・停止の同期が可能になりました。
一番身近な例で言えば、同じCubasis3.4をiPad ProとiPhoneで起動し、
お互いにAbleton Linkをオンにして使用することができます。
![](https://curry-with-guitar.net/wp-content/uploads/2022/02/33141452-0A8F-423B-AD3B-3E9B51C20ACD.jpeg)
![](https://curry-with-guitar.net/wp-content/uploads/2022/02/7B271672-6CBE-420B-AE32-20F140D35FBB-1024x634.jpeg)
![](https://curry-with-guitar.net/wp-content/uploads/2022/02/CBFA7A25-B3BB-44D1-B7F8-A0AFAF878548-1024x766.jpeg)
リンクしたアプリ間にて、一方でテンポを変更すると片方も同じテンポになります。
また、再生と停止も同期させることができます。
リアルタイムでセッションするときなどに使えそうです。
MIDIレコーディング機能の強化
キーボード上にコードボタン
和音を編集できる「コードボタン」が付きました。
MIDI鍵盤が小さくて弾けないときや、簡易的にコード進行を打ち込むときに便利そうですね。
自分なりの使い方としては、広がりのある和音をダダダッと連打するときに使えそうです。
![](https://curry-with-guitar.net/wp-content/uploads/2022/02/DCAA0CF9-D91A-4023-B49A-38F37C758795-1024x383.jpeg)
イベントを長押しすると自動的にロケーター(ループ)を設定可能
![](https://curry-with-guitar.net/wp-content/uploads/2022/02/locator_cubasis34.gif)
トラック上にあるMIDIイベントやAUDIOイベントを長押しすることで、
そのイベントの長さに自動的にロケーターを設定できるようになりました。
局所をループさせてレコーディングしたり、
曲の展開を確認したりするときに便利そうです。
MIDIのタイムストレッチができるようになった。
![](https://curry-with-guitar.net/wp-content/uploads/2022/02/MIDI_timestreach_cubasis34.gif)
今までタイムストレッチはAUDIOイベントのみでしたが、
バージョン3.4からはMIDIもタイムストレッチできるようになりました。
イベントを倍速にしたり、逆にスローにしたりできます。
色々面白い使い方ができそうです。
少しトリッキーな使い方としては、
等間隔にノート5つや7つ11つなどを打ち込み、
タイムストレッチで一小節に縮めることで、
5連符や7連符、11連符(!)などを再現できます。
5連符はフラメンコのトレモロ奏法で、
7連符はスローなテンポのクラシックをやってるとたまに見かけることがあるので、
知っておくといつか使えそうなテクニックです。
11連符は一度ヘビメタで見た気がしますが未知の領域なので・・・
…超絶技巧のすごテクプレイヤーさんにお任せします。
作業状態の再現
第一印象は地味な機能ですが、プロジェクトを切り替えながら編集したり、
アプリを行ったり来たりするユーザーにはうれしい機能です。
特にAUDIOイベントやMIDIイベントをエディターで開いた時に、
どれだけズームしていたかや、どこを表示していたかを保存してくれるのは
頻繁に使用するユーザーにとっては大助かりです。
公式サイトで紹介されている新機能は以上です。
どんどんCubasis、ひいてはiPadでの作曲が楽しくなりそうですね!
その他、75以上の改良
Cubasis 3.4 は75以上の改良を施し、最高のパフォーマンスと安定性を提供することで、あなたのアイデアを楽曲に仕上げる手伝いをします。より詳しい改善点、問題点、解決策については、www.steinberg.net/cubasisforum (英語) をご参照ください。
「CUBASIS 3.4 の新機能」より引用
75以上の改良があり、英語のフォーラムを見ろとのことですが、
どこのフォーラムを指しているか分からず、改良点は分かりませんでした。
細かなバグやフリーズの改善、他アプリとの連携具合など、
あまり気づかないところを直しているのだと思います。
ただし、途中で強制終了することはまだありますし、
(プロジェクトの名称変更しようとしたら突然落ちた)
トラックのエフェクトが増えるとノイズが走ることはまだあります。
こればっかりはiPad版に限らず、他のアプリやパソコンソフトでも言えることですが。
何にせよ、今後もバージョンアップを重ねて、
更に使いやすく、更にフリーズしにくい作曲アプリになっていったらうれしいですね。
今後の新機能や改良を期待しつつ、Cubasis3.4の紹介を終わります。
![](http://curry-with-guitar.net/wp-content/uploads/2021/07/currywithguitarロゴイラストmini-1.png)
Cubasis開発者さま、
いつも使いやすいアプリでありがとうございます!
次回はぜひ楽曲のAメロBメロサビをわかりやすくする
マーカーの実装を願います…
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